少し前に「イーサネットテザリング」について、記事を書きました。
その際に使用したバッファローのコンパクトWiFiルーター「WMR-433W2」の使い勝手が非常に良かったので、個別に記事にしました。
「WMR-433W2」の購入を検討するにあたり、一番困ったのが「同時接続台数」。
公式サイトに記載はないし、検索しても「64台」というヤバイ数値を見かける始末。
これはちゃんと確認したほうが良い!というわけで、メーカーに直接確認しました。
家で使う常設のWiFiルーターとしては、ちょっとパワーが頼りないかもしれません。
しかし、WiFi設定されたルーターをそのまま持ち運べるので、下記のようなシチュエーションで、絶大な効果を発揮します。
- 有線LANが敷設されたビジネスホテルでの活用
- 友人宅でのWiFi活用
- 車載用WiFiルーターとしての活用
①については、メーカーが想定した元々の活用方法ですね。
②については、正月なんかに家族ぐるみで知り合いの家に遊びに行くと、子供たちがSwitchを始めますよね。
その時に「WiFiのSSIDとパスワード教えて」って言いづらいんだよな。
「ちょっとスマホのパスワード教えて」って言っているみたいな。
スマホのパスワードはちょっと……。
でも、確かに出先でWiFiの設定をするのは面倒よね。
でも「ルーターの回線一つ貸して」だと、相手のセキュリティ的にも安心だし、こちらもいちいち設定せずともWiFiに繋げられるのでとても楽チンです。
③については、「イーサネットテザリング」で詳しく記事にしていますので、読んでみてくださいね。
それでは、「WMR-433W2」をご紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください!
WMR-433W2の同時接続台数をメーカーに確認しました
マニュアルや仕様書に「同時接続台数」の記載がありません。
ネットで調べると、「接続台数64台」というあり得ない数字を目にしました。
このサイズで64台も同時接続したらパンクするのは目に見えています。
ガセ情報が拡散するとよくないと思い、バッファローに直接確認しました。
バッファローのカスタマーにチャットで問い合わせた結果、
ということが分かりました。
実際に使ってみた感じでは、5台程度は余裕。10台はちょっとキツイかなというところですね。
負荷が掛かると本体が熱を持ち始めますので、家でガッツリといった使い方には向いていません。
「モバイル用途」に特化したWiFiルーターですね。
WMR-433W2の使い方ガイド
使い方は至って簡単です。
取り扱い説明書と一緒に「カード」が入っていますので、「SSID」と「アクセスキー」を確認。
スマホやその他端末から該当の「SSID」を探し、アクセスキーを使ってWiFiに接続します。
「WMR-433W2」には、「WPS」機能が搭載されているので、端末側が対応していればボタンのワンプッシュ接続が可能です。
公式サイトから引用
またQRコードを読み込むだけでWi-Fi接続できる「QRsetup」を使うこともできます。
公式サイトから引用
一度繋げてしまえば、次回以降は設定不要です。
外出先でWiFiを使いたい端末は、全て「WMR-433W2」に一度繋げておくと、後々楽ですよ。
また、少し特殊な使い方ではありますが、私は車載用WiFiルーターとして「WMR-433W2-BK」を活用しています。
スマホのテザリング機能を使ったWiFi接続なんですが、気になった方は下記の記事を読んでみてくださいね!
【車載用WiFiルーター】イーサネットテザリングで最高の車内ネットワークを構築!
ファイアーウォールとして活躍!WMR-433W2のセキュリティ対策
WPAやWPA2等の暗号化には、もちろん対応しています。
「WMR-433W2」がセキュリティ対策として優れているのは、暗号化だけではありません。
公衆無線LANを利用する際の「ファイアーウォール」として活躍してくれるんですね。
公衆無線LANって実はとても危険なんですよ。
どのように危険なのかというと、
どこの誰かも知らない人の家に、無防備な状態で迷い込んだ感じです。
そんな怪しいところで、ネット通販なんてしたら大変ですよ。全部筒抜けですよ。
これを盗聴と言うんですが、
「WMR-433W2」を使うことで、公衆無線LANと端末の間の「壁」になり、盗聴から守ってくれるんですね。
これを一般的に「ファイアーウォール」と呼びます。
公式サイトに、わかりやすい図がありましたので引用します。
こんな感じで「壁」になってくれるので安心ですね。
公式サイトから引用
WMR-433W2を使って感じた2つのデメリット
実際に「WMR-433W2」を2週間ほど使ってみました。
そこで感じたデメリットは2つです。
- 電源が落ちるとSSIDの設定がリセットされる
- 本体に負担がかかると若干熱を持つ
電源が落ちるとSSIDの設定がリセットされる
結構大きめのデメリットです。
ルーター本体にアクセスすることで、SSIDやアクセスキー、稼働モードを設定することができます。
初めは不具合だと思い、Amazonに交換をお願いしたのですが、交換品も同じ症状だったので仕様なんだと思います。
デフォルト設定のまま使うことにしたので、問題なく使えてはいますが、モバイル用途で常時電源に接続っていう状態は、なかなか無いですよね
対策をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひご教示ください。
本体に負担がかかると若干熱を持つ
このデメリットに関しては、ある程度納得済みでした。
これだけ小さな筐体で、大きな負担に耐えることができるとは思えません。
自宅でインターネットをガンガン使うような用途には向いていませんね。
スマホ2台、iPad、Amazon Fire TV Stickを同時に使うと熱を持ちました。
熱暴走するほどではないにせよ、負荷には強くないと思われます。
WMR-433W2の3つのメリットをご紹介
WMR-433W2の特に優れた点として挙げられるのは下記3点です、
- WiFi環境ごと持ち運ぶ事ができる
- コンパクトなのにIEEE 802.11acに対応
- 同時接続数の制限なし
メリット①:WiFi環境を丸ごと持ち運ぶ事ができる
「WiFi環境ごと」というのは、家のルーターをそのまま持ち出すイメージです。
各端末に設定された接続情報含め丸ごと持ち出せるので、出先では有線LANケーブルを「WMR-433W2」に差し込むだけで、端末全てがネットに接続できる様になります。
USBケーブルで給電しますので、電源がなくてもモバイルバッテリーで長時間動きます。
ホテルにWiFiサービスがあったとしても、端末全てにWiFiの情報を入れていくのは意外と面倒なもの。
ホテルに限らず、有線LANが使える環境であれば、「親戚や友人の家」「会社」などでも活躍してくれそうです。
ちゃんと親戚や友人、会社の許可をもらってから接続しないとダメだぞ。
メリット②:コンパクトなのに高速なWiFi規格「IEEE 802.11ac」に対応
45mm×45mm×15mmのコンパクトサイズながら、最大433MbpsのWiFi規格である「IEEE 802.11ac」に対応しています。
WiFiルーター自体がボトルネックになりにくいため、外出先でも快適なWiFi環境を構築する事ができます。
また、他にも「IEEE 802.11b、g、n、a」に対応しているため、端末側のWiFi規格に合わせて使い分けが出来るのも嬉しいところですね。
ただ、2.4GHz帯と5GHz帯の同時使用はできませんので注意してください。
本体側面のスイッチで周波数帯を切り替えて使います。
メリット③:同時接続数の制限なし
冒頭で説明したように「WMR-433W2」には同時接続台数の制限がありません。
スマホのWiFiテザリング機能を使った場合、iPhoneであれば5台の接続制限がありますし、Androidスマホにも10台の接続制限があります。
家や車内で使う場合であっても、接続台数に制限がないことによるメリットは計り知れません。
ただし、端末を繋げすぎることによりスピードが落ちたり、本体に負担が掛かって熱をもつことはあり得ます。
持ち運びに特化した、コンパクトルーターですので、本腰を入れて使う際はしっかりしたルーターを買った方が良いでしょう。
小型WiFiルーター、バッファロー「WMR-433W2」
バッファーローの「WMR-433W2」は、トラベルルーターとも呼ばれる、持ち運ぶことに特化したWiFiルーターです。
外箱はこんな感じ。
「ホテルでの利用」を全面に押し出していますね。
- WMR-433W2-BK本体
- LANケーブル
- 充電用ケーブル(USB Type-B)
- 巾着袋
- 取扱説明書
最低限必要なものは全て同梱されているので、すぐに使う事ができます。
こういった細かいものを揃えるのって、意外と面倒なので助かります。
持ち運び用に小さな「巾着袋」が付いているのも嬉しい!
4.5cm四方の本体サイズは、Xperia1 iiと比較するとその小ささがよくわかります。
手に持つとこんな感じです。ホント小さいですね!
この小さな筐体の中に、WiFiルーターの機能が詰まっているのだから凄い。
WMR-433W2のスペック
無線LANインターフェース
伝送方式 | 直交周波数分割多重変調(OFDM)方式 直接拡散型スペクトラム拡散(DS-SS)方式 単信(半二重) |
周波数範囲(チャンネル) | IEEE 802.11ac / IEEE 802.11a: W52 36/40/44/48 ch (5180~5240 MHz) W53 52/56/60/64 ch (5260~5320 MHz) W56 100/104/108/112/116/120/124/128/132/136/140 ch(5500~5700 MHz) IEEE 802.11g / IEEE 802.11b: 1~13 ch (2412~2472 MHz) 基本的に携帯電話、コードレスフォン、テレビ、ラジオ等とは混信しませんが、これらの 機器が、2.4 GHz帯の無線を使用する場合や電子レンジが動作している場合は、電波干渉に よって通信障害が発生する可能性があります。 |
準拠規格(最大転送速度) | IEEE802.11ac(433Mbps) IEEE802.11n(150Mbps) IEEE802.11a/g(54Mbps) IEEE802.11b(11Mbps) |
セキュリティー | WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(AES)、WPA2 mixed PSK(AES)、WEP(128 bit / 64-bit) |
アンテナ | 1本(1本送信、1本受信) |
アクセスモード | インフラストラクチャーモード |
有線LANインターフェース
伝送速度 | 最大100Mbps×1 |
端子形状 | RJ-45型 8極 |
その他仕様
USBインターフェース | microB(給電用) |
電源 | 5V |
消費電力 | 2.5W(最大) |
外形寸法(幅×高さ×奥行) | 45×45×15mm (本体のみ) ※本体のみ(突起部除く) |
質量 | 約19g(製品本体のみ) |
動作保証環境 | 温度 0~40℃ 湿度 10~85% |
RoHS基準値 | 準拠 ※RoHS基準値についてはこちらをご覧ください。 |
VCCI適合 | VCCI Class B |
主な付属品 | USB給電ケーブル(25cm)、LANケーブル(50㎝)、携行ポーチ、取扱説明書、保証書 |
公式サイトから引用
小型WiFiルーターWMR-433W2-BKまとめ
「WMR-433W2」は、コンパクトかつ高機能で、特にモバイル用途に適したWiFiルーターです。
ビジネスホテルや友人宅で使ったり、車載用のWiFiルーターとして使ったりと、WiFi環境を丸ごと持ち運べるのが大きなメリットですね。
また、高速な無線規格IEEE 802.11acにも対応。
セキュリティ面も強固で、公衆無線LAN利用時のファイアーウォールとして活躍してくれることでしょう。
低価格かつコンパクト。
小型で持ち運び便利なモバイル用WiFiルーターとしてとても優秀ですよ。
atchkでした!
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