
この記事では、Androidスマホを有線LANでルーター化し、車内に安定したWi-Fi環境を構築する方法を、実測データと実体験をもとに解説します。
- 車内Wi-Fiが不安定で困っている
- モバイルルーターの通信やコストに不満がある
- 使っていないAndroidスマホを有効活用したい
- 車中泊・車内テレワーク用のネット環境を整えたい
逆に、設定や配線が面倒に感じる方、完全に手間ゼロを求める方には向かない方法でもあります。
車のインターネット環境を整える手法はいくつかありますが、この記事ではandroidスマホを使った「イーサネットテザリング」について、詳しく解説しています。
そもそも「イーサネットテザリング」とは何なのか。
具体的に、どんな機材を揃えればいいのか。
どこのモバイル回線がおすすめなのかなど、実際にイーサネットテザリングを活用しながら記事を作成しています。
「イーサネットテザリング」が気になる方は、ぜひ最後までお付き合いください。
そもそもイーサネットテザリングって何だ?
イーサネットテザリングとは、Androidスマホのモバイル回線を「有線LAN」で他の機器に共有するテザリング方式です。
一般的なテザリングは、スマホが直接Wi-Fiを飛ばして通信しますが、イーサネットテザリングではスマホと無線ハブ(Wi-Fiルーター)をLANケーブルで接続します。
構成はとてもシンプルで、流れは次の通りです。
- Androidスマホがモバイル回線(4G/5G)を受信
- USB-C接続のイーサネットアダプタを介して有線LANで出力
- 無線ハブがWi-Fiを車内に配信
つまり、スマホは「回線を拾う役」、Wi-Fiを飛ばすのは無線ハブの役割になります。
この役割分担によって、スマホの負担が大きく減り、通信の安定性・発熱・速度の面で、通常のWi-Fiテザリングより有利になるのが特徴です。
特に車内のように、移動・電波変動・複数端末接続が前提の環境では、この構成が大きな効果を発揮します。
車のインターネット環境を整える方法3つ
- モバイルルーターを使う
- 車載専用ルーターを使う
- スマホのテザリング機能を使う
音楽や動画のストリーミングサービスを楽しんだり、車の中でパソコンが使えたりと、「車を自分の部屋」のように活用できます。
私も車のネット環境を整えるために、上記3点の方法を試しました。
それぞれの接続方法について順番に解説していきます。
①モバイルルーターを使う
「モバイルルーター」は手軽なものの、ルーターをスマホと一緒に持ち歩くのが面倒。
それと、通信料が比較的高価なのも悩みどころです。
もし、モバイルルーターを使いたいのであれば、楽天モバイルの「Rakuten WiFi Pocket Platinum」がおすすめです。
モバイルルーター本体が、キャンペーン価格「1円」で買える事も多く、無制限の利用プランがで税込 3,278円なのは強いです。
Rakuten WiFi Pocket本体1円キャンペーン実施中!
②車載専用ルーターを使う
車載専用ルーターのカロッツエリア「DCT-WR100D」は、月額1,100円でネット使い放題なのが魅力。
しかし、車の中以外ではネットが使えない事と、停車している時はネットが使えない※という欠点があります。
(※2時間程度は使える)
また、以下についても注意が必要です
- 車載ルーター本体(約20,000円)の購入が必要
- 2年ごとにUIMカードの更新に5,000円程度かかる
車載Wi-Fiルーターの選択肢も気になる方はこちら。
▶ 【旧型ユーザーが語る】DCT-WR200Dを買うべき?車載Wi-Fiルーターを徹底レビュー|使用感・違い・注意点まとめ
③スマホのテザリング機能を使う
「なんだよ、何も珍しくないじゃん」と思うかもしれません。
しかし、今回の記事でご紹介するのは「イーサネットテザリング」。
「イーサネットテザリング」とは、スマホを親機、無線ハブを子機として有線LANでつなげる方法なんです。
この方法をお勧めする理由はいくつかあります。
- 回線速度が速い
- スマホの負担を減らすことができる
- テザリングしていない時は「スマホとして」使うことができる
- 車が停車中でもネットが使える。
特に「3番」。
テザリング用のスマホを「サブ機」として使えるのは非常に強力で、電話もネットも使い放題の「楽天モバイル」と組み合わせると、まさに最強。
「仕事用」として使うもよし、「隠しスマホ(笑」として使うも良しです。
イーサネットテザリングのデメリット
- 準備する機材が多い
- 有線接続なので、イーサネットテザリングしている間はスマホが使いづらい
- androidOS11以上のスマホが必要
イーサネットテザリングには、上記の様なデメリットがあります。
Wi-Fiテザリングだとスマホ一台で完結するのに対し、イーサネットテザリングを利用する場合、イーサネットアダプタや無線ハブ、有線LANケーブル、無線ハブ用の電源環境を準備する必要があります。
イーサネットテザリングのメリット
- 無線ハブがWi-Fiを飛ばすので、スマホの負担が少ない
- 通常のテザリングと比較して、速度が出やすい
- 端末の最大接続数の制限がない(無線ハブの規格次第)
- テザリングしない時でも、普通のスマホとして使える
- Wi-Fiテザリングより、スマホの電池の減りが少ない
- 有線接続なので、安定している
イーサネットテザリングには、上記の様なメリットがあります。
スマホが直接Wi-Fiを飛ばす、通常のWi-Fiテザリングの場合、最大接続台数に制限があります。
また、ネットを拾うのもWi-Fiを飛ばすのもスマホの役割になるため、スマホの負担が大きく、スマホが熱を持って回線が遅くなる…なんてことも。
イーサネットテザリングなら、スマホの負担を減らすことが出来るのが最大のメリットと言えそうです。
イーサネットテザリングのやり方
イーサネットテザリングの設定は、一度やってしまえば難しい作業はありません。
流れは「つなぐ → 設定する」だけです。
① 機器を物理的につなぐ
まずは、機器同士を以下の順番で接続します。
- Androidスマホに、USB-C対応のイーサネットアダプタを接続
- イーサネットアダプタと無線ハブをLANケーブルで接続
- 無線ハブに電源(USB給電)を入れる
ここまでで、配線作業は完了です。
② スマホ側でイーサネットテザリングを有効にする
次に、Androidスマホの設定を行います。
- 「設定」アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」または「接続」を選択
- 「テザリング」または「インターネット共有」を開く
- 「イーサネットテザリング」をON
設定はこれだけです。 ONにすると、無線ハブ側が自動で通信を取得し、Wi-Fiが使えるようになります。
※ メニュー名称は機種やOSバージョンによって多少異なりますが、
「テザリング」設定内に「イーサネット」という項目があれば対応しています。
③ 車内の端末をWi-Fiに接続する
最後に、車内で使うスマホ・タブレット・PCを、無線ハブが発信しているWi-Fiに接続します。
以降は、エンジンをかけて無線ハブに電源が入れば自動でネットに接続されます。 毎回設定をやり直す必要はありません。
「配線はあるけど、操作はほぼ触らない」。
それがイーサネットテザリングの一番楽なポイントです。
androidスマホでイーサネットテザリングを始める準備をしよう

イーサネットテザリングを始めるには、前準備が必要です。
少し面倒くさいと感じるかもしれませんが、準備さえ整ってしまえば楽なのでがんばりましょう。
準備といってもモバイル回線や、回線に繋ぐ機器の準備をするだけです。
スマホ本体は別として、全ての機器を揃えても5,000円しないと思いますので、初期投資として考えてくださいね。
- モバイル回線契約
- Androidスマホ
- イーサネットアダプター
- 無線ハブ
テザリングに使うモバイル回線は、使い放題の「楽天モバイル」一択
今回紹介しているイーサネットテザリング構成は、データ容量を気にせず使える回線と相性が良いです。
その点で、私が実際に使っているのが「楽天モバイル」。
月額料金がシンプルで、テザリング利用にも制限がなく、車載用途でも扱いやすいと感じています。
「長時間使う」「車内でも仕事や動画を楽しみたい」という方は、選択肢のひとつとして検討してみてください。
「そんなに長く車に乗らないし、モバイル回線は別に使い放題じゃなくていいよ」
という方は、必要に応じたモバイル回線を契約してください。
イーサネットテザリング用のスマホは2020年のハイエンド機「Xperia1ii」を選択

使用するスマホはAndroid 11が搭載されたものであれば、どの機種でも大丈夫です。
楽天モバイルの1円スマホ「RakutenHand 5G」でもOKですよ。
私はイーサネットテザリング兼サブ機には、2020年のハイエンド機「Xperia 1 II」を選択しました。
「Xperia 1 II」はSnapdragon 865に8GBのメモリを搭載しており、非常にパワフル。
スマホとしても最新機種に劣る事なく、しっかり役割を果たしてくれるはずです。
「Xperia 1 II」については下記の記事で詳しく紹介しています。
スマホとルーターを有線LANケーブルでつなぐ「イーサネットアダプター」

「イーサネットアダプター」は、スマートフォンと無線ハブを有線LANで接続するために必要です。
アダプター自体は2,000円程度で購入できますが、接続端子がスマホに合っているのかしっかり確認してくださいね。
私が使用しているXperia 1 IIは、「USB Type-C」でした。
また、スマホをテザリングしながら充電したい場合は、給電機能がついているアダプターを選ぶといいですよ。
私が選んだ「イーサネットアダプタ」は、USB-Type-Cを使い、テザリングしながらスマホを充電できるようになっています。
2024年5月6日追記
ここでは安価なイーサネットアダプタをご紹介していますが、回線がブツブツ切れるようになりました。
やはり安価なものはダメですね。。。
belkinのイーサネットアダプタに変えたところ、回線速度は倍近くに跳ね上がり、安定しています。
これからイーサネットアダプタを購入するなら、belkinのイーサネットアダプタを強くお勧めします。
belkinのイーサネットアダプタについては以下の記事で詳しくレビューしていますので、お時間があれば読んでみてくださいね!
無線ハブは、超コンパクトなBUFFALOの「WMR-433W2」

BUFFALOの「WMR-433W2」は、サイズ縦横45mmで重量わずか19gの非常にコンパクトな無線ハブです。
もちろんWiFiルーターとしても利用できるので、自宅で使うこともできますし、ホテル宿泊時にも重宝します。
無線規格は「IEEE802.11ac」に対応しており、理論値「最大433Mbps」の高速通信が可能です。
また、WPSにも対応しており、無線機器への接続が簡単なのも嬉しいですね!
今回はルーター機能はスマホに任せることにして、「WMR-433W2」は無線ハブとして「5Ghz」でWiFiを飛ばしてもらいましょう。
「WMR-433W2」については下記で詳しく記事にしています。
使用する際は「ルーターモード」ではなく、「ブリッジモード」に設定してくださいね。
ブリッジモードへの切り替えは公式サイトで詳しく説明されています。
無線LAN親機 WMR-433W2シリーズ ユーザーマニュアル
これがandroidスマホを使ったイーサネットテザリングの実力だ!
これが「イーサネットテザリング」の回線速度です。
職場の駐車場で計測しています。
ちゃんと結果が出て良かった!
もちろん「楽天モバイル」の回線を拾う場所により速度は変わってきますが、それでも十分速いと言える回線速度ですね。
これくらい回線速度が出ていれば、動画視聴でも問題がないどころか、下手な固定回線より快適に使えます。
回線速度が速くなるのは、LANケーブルを使って高速な無線ハブと「有線接続」しているからなんです。
WiFiやBluetoothの無線テザリングに比べると、速度のロスが少ないんですね。
また、無線ハブに使っている「WMR-433W2」が、「IEEE802.11ac」の高速通信に対応している事も要因として大きいでしょう。
気になる発熱!連続1時間の使用でスマホのCPU温度は何度?

CPUの温度「24.5℃」
「イーサネットテザリング」を、連続で1時間以上使ったスマホのCPU温度です。
テザリング前は「22℃」だったので、2℃ほど上がってはいるものの、CPUの温度はほとんど上昇していない事がわかりました。
親機として使用しているスマホ「Xperia1 ii」は、高性能ですが熱を持ちやすいと言われている端末です。
非常に不安な要素だったんですが、充電しながら「テザリング」していたにもかかわらず、低温をキープしています。
この結果は嬉しいですね。
充電しながらも安定した温度を維持できた理由として、以下のポイントが考えられます。
- スマホは主に「モバイル回線受信」に専念。
- 各端末へのWiFi提供は「無線ハブ」が担当。
通常のWiFiテザリングでは、スマホが「モバイル回線を受信」と「WiFiを提供」の両方を同時に行うため、負担が大きく発熱しやすいんです。
しかし、今回の検証ではそれを回避し、充電しながらもスマホが低温を保てたことが確認できました。
テザリングしながら充電しても、スマホが「熱」を持たないのであれば、長時間ドライブにも耐える事ができますね。
エンジン停止時は「WiFiテザリング」か「モバイルバッテリー」を使うべし

エンジンを停止すると、「無線ハブ」の電源が落ちてしまうため、イーサネットテザリングができなくなります。
停車中はWiFiテザリングに切り替えるか、「無線ハブ」をモバイルバッテリーに繋ぐことで、継続してインターネットを楽しむ事ができます。
一番手軽なのはWiFiテザリングへの切り替えですね。
スマホの設定で、WiFiテザリングのSSIDとパスワードを「無線ハブ」同じにしておけば、設定の変更が必要ありません。
切り替えが非常に楽になるので、ぜひお試しください。
イーサネットテザリングは、どこでも使えるネット回線!
イーサネットテザリングは、なにも車に特化したネット回線ではありません。
車から持ち出すと「どこでも使えるネット回線」として活躍します。
- 旅行先や出張先のホテルで使う、ネット回線として。
- バーベキューしながら屋外で使う、ネット回線として。
- 職場でプライベート回線として使う、ネット回線として。
- 友人の家で使うネット回線として。
無線ハブに必要な電源は、モバイルバッテリーで賄えます。
回線が繋がる場所であれば、どこでもネット環境が整うというのは嬉しいですね!
イーサネットテザリングに関するよくある質問(FAQ)
androidスマホを使ったイーサネットテザリングまとめ

今回の記事では、AndroidOS11以上の機能「イーサネットテザリング」を活用し、手軽に車載用WiFiルーターを構築する方法をご紹介しました。
イーサネットテザリングは、使っていないAndroidスマホを再活用できますし、楽天モバイルが1円で販売していた「RakutenHand 5G」もイーサネットテザリングを利用することができます。
必要なのは「イーサネットアダプタ」と「無線ハブ」の2つ。
これらを揃えてもコストは約5,000円程度。
車載用WiFiルーターをお探しの方にとって、手頃で効果的な選択肢となるのは間違いありません。
ぜひ検討してみてください!
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