2026– category –
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動かない景色 / The Still Scene
動かない景色 灯りの列が地面をなぞり、 足音のない道が後をついていく。 ベンチには誰もいない。 枯れ草が光を受け取り、時間をゆっくり沈めた。 残ったのは、動かない... -
枝垂れの夕刻 / At Dusk, Weeping Plum
枝垂れの夕刻 枝垂れた線に薄紅がひとつ雪を載せた。 ほどけた雲の向こうで光が下がり、白は音を失う。 蕾は動かず、水が花弁の縁を伝い、 あとに残った冷えた空気が 夕... -
春を急ぐ
春を急ぐ 紅梅の先に春あり見上げれば 人の思いを雪が覆えり — atch-k → Visual Literature Index Page -
歩道の奥へ / Into the Walkway
歩道の奥へ 街灯に照らされた歩道をゆっくり歩く。 枝の輪郭が空を割り、信号が静かに切り替わる。 コートの背中が距離を生み、足取りは奥へ退く。 舗道に残る明るさが... -
風にほどける髪 / Hair Loosened by the Wind
風にほどける髪 街灯が夜道を白く伸ばし、 遠くで車の光が流れた。 肩越しに風が髪をほどき、 巻かれた布が静かに揺れる。 自販機の光を背に 時間がひと呼吸止まった。 ... -
にじむ視線 / The Seeping Gaze
にじむ視線 通路の灯りが闇を浮かせた。 配管の影が床を這い、 開いた扉の奥に黒が溜まる。 重たい空気が一歩。 扉は動かず、知らない視線だけがこちらへにじむ。 — atc... -
闇の先へ続く道 / The Road Beyond the Dark
闇の先へ続く道 赤いライトが途切れ、道路が一度、暗くなる。 奥に闇が現れ、線だけが残る。 その先を見たまま、言葉がこぼれた。 ——このまま、どこか知らない街へ行き... -
ひとつ先へ進む朝 / One Step Into Morning
ひとつ先へ進む朝 橙色がビルを映す。 窓にひとつ灯りが入り、 街がゆっくり目を開けた。 塔は、影の中に残り、 動いた世界だけがひとつ先へ進んだ。 — atch-k One Step... -
白灯が広げた夜 / The Night Stretched by White Light
白灯が広げた夜 白灯が長い通路を奥へ押し広げると 開いたドアから部屋の光がこぼれた。 番号札が静かに壁に残り、 配管は夜の空気を這う。 遠くで足音のない時間が刻ま... -
光が目覚める橋 / The Bridge Where Light Wakes Up
光が目覚める橋 明け方の空をゲートブリッジが切り取る。 動かない鉄骨の下で、 白いライトが一つ浮かび、 また一つ浮かぶ。 波になり、列になり、影をくぐって流れる。...
