
目覚めたら8時48分。
いつもより四時間も遅い朝。
ゆっくりと階段を降りると、
漂ってきたのは、肉を焼く美味そうな香り。
朝から肉ってのもいいよね。
ーーー
朝、目が覚めた。
時計を見ると、8時48分。
普段は4時20分に起きているので、
長く眠れるのは、すごく嬉しい。
目覚ましを使わずに、起きる朝は最高だ。
お腹が空いたので、階段を降りた。
ふわっと肉を焼く匂いが漂う。
次男の弁当のおかずかな?
そんなことを思いながら、キッチンを覗く。
「おはよう」 声をかけると、
妻がハンバーグを焼いていた。
朝から。
ダイニングには、スマホをいじる長男の姿。
「おお、いいね!
ハンバーグ美味そうだね」
そう言った瞬間、妻が返してきた。
「これ、長男の。
冷凍してたやつだから」
「朝は、冷蔵庫にあるもので、適当に食べてね」
そう言われ、冷蔵庫を開けるとーー
そこにあったのは、
小さな「神様の茶碗」みたいな器に入った、ご飯の残り。
そして、昨日食べたのと同じ、
小さな鯖の塩焼き。
そうか。
そういうことか。
でも、いいんだ。
子ども達が美味しく食べられれば。
とは言っても、
小さな「神様のご飯」じゃ、俺の体にはちょっと足りない。
部屋に戻り、
買い置きしていた、カップラーメン「麺づくり」を啜る。
湯気の向こうで、視界が滲む。
今日のカップラーメンは、
ちょっとしょっぱい気がした

