
中古の一眼レフカメラを探していると、必ずと言っていいほど目にする言葉がある。
それがシャッター回数だ。
中古カメラの説明やレビューでも、この数字はよく話題になる。
「少ない方がいい」「寿命に関係する」といった話を見かけたことがある人も多いと思う。
ただ、実際に中古カメラを探し始めると、少し戸惑うことも多い。
シャッター回数が書かれている個体もあれば、書かれていないものもある。
回数の数字も、数千回から十万回近いものまでかなり幅がある。
では、中古の一眼レフを選ぶとき、シャッター回数はどの程度気にするべきなのだろうか。
この記事では、中古一眼レフを探していると自然と気になってくる「シャッター回数」について、
中古市場の実情やカメラの仕組みも踏まえながら整理してみたい。
- 中古一眼レフでシャッター回数が気にされる理由
- シャッター回数はどれくらいを目安に考えればいいのか
- カメラのクラスによってシャッター回数の見方が変わる理由
- シャッター回数の確認方法
中古の一眼レフを探していると、シャッター回数が気になり始める
中古の一眼レフを探していると、ある数字が気になり始める。
シャッター回数だ。
最初はシャッターの回数なんて意識していなかった。
見た目が綺麗なら、ちゃんと動くなら、カビなんかが生えていなければそれでいいじゃないか。
そんな感覚だった。
ところが中古市場を眺めていると、だんだんシャッター回数の意味が分かってくる。
外装とカメラの使用状況は、あまり一致しない。
シャッターは消耗部品
一眼レフは撮影のたびに、内部でかなり派手な動きをしている。
ミラーが跳ね上がり、シャッター幕が走る。
「カシャン」
あの一瞬の動作を、何万回も繰り返している。
中古の一眼レフを見ていると、自然とシャッター回数が気になり始める。
車で言えば走行距離のようなもの。
もちろん、それだけでカメラの状態が決まるわけではない。
ただ、カメラの使われ方を想像する材料にはなる。
見た目だけではカメラの状態が分からない
中古カメラを見ていて面白いのはここだ。
とても綺麗なボディなのに、シャッター回数が多い個体がある。
逆に、少し擦れているのに回数は少ないものもある。
スタジオ撮影で使われていたカメラは外装が傷みにくい。
その代わり、シャッターはかなり切られていることがある。
旅行で使われていたカメラはその逆だ。
外観には少し使用感が出る。
でもシャッター回数は意外と少なかったりする。
中古カメラを見ていると、外装だけでは読めない部分があると分かってくる。
そのとき、シャッター回数という数字が一つのヒントになる。
もちろん、シャッター回数だけがすべてではない。
それでも中古カメラがどんな使われ方をしていたのか、少し想像できる。
シャッター回数はどれくらい気にすればいいのか
シャッター回数が大事だと言われると、次に気になるのはここだと思う。
中古カメラを見ていると、シャッター回数は本当にばらばらだ。
数千回程度のものもあれば、数万回のものもある。
ときには十万回近い個体も普通に売られている。
「十万回?寿命が近いんじゃないのか?」
最初はその数字に驚くかもしれない。
でも、少し調べていくと分かってくる。
カメラには、ある程度シャッター回数の「目安」がある。
カメラにはシャッター耐久回数の目安がある
一眼レフには、シャッター耐久回数という一つの目安がある。
メーカーが設計段階で想定している、シャッターの寿命のようなものだ。
この耐久回数は「シャッター寿命」と呼ばれることもある。
機種にもよるけれど、エントリー機なら数万回。
中級機になると十万回前後と言われることが多い。
もちろん、その回数を超えたらすぐ壊れるわけではない。
実際にはもっと長く使えるカメラも多いし、耐久回数に満たないまま壊れてしまうカメラもある。
それでも中古カメラを見るとき、この数字はひとつの参考になる。
このカメラが、あとどれくらい使えそうなのか。
それを想像する手がかりになるからだ。
シャッター回数はカメラのクラスによって見方が変わる
シャッター回数の数字を見るとき、もう一つ大事なことがある。
それはカメラのクラスだ。
同じ三万回でも、エントリー機とプロ機では意味が違ってくる。
カメラにはそれぞれシャッター耐久回数の目安がある。
つまり「どれくらいの回数を想定して作られているか」という設計の違いがある。
例えばニコンの一眼レフでも、このあたりの機種でかなり違う。
| 機種 | 想定耐久回数 |
|---|---|
| Nikon D3200 | 約10万回 |
| Nikon D5300 | 約10万回 |
| Nikon D500 | 約20万回 |
同じ三万回でも、
D3200なら三割程度使われている。
D500ならまだ序盤だ。
つまりシャッター回数を見るときは、
数字だけではなくカメラのクラスと合わせて考える必要がある。
中古カメラを見ていると、この「分母」の違いがだんだん分かってくる。
例えば中古市場で人気の高い Nikon D5300 も、シャッター耐久回数は約10万回とされている。
中古一眼レフとしての使い勝手や実際の使用感については、こちらの記事で詳しくまとめている。

中古の一眼レフではシャッター回数が分からないことも多い
中古の一眼レフを見ていると、シャッター回数の数字にはかなり幅がある。
ただ、実際の中古市場ではシャッター回数が記載されていないものも多い。
ショップによっては公開していない場合もあるし、
個人売買では出品者自身が把握していないこともある。
そのため、中古カメラを見ていると、
回数が分かる個体と分からない個体が混ざっている。
それでも回数が記載されている個体を見ていくと、
ある程度の傾向が見えてくる。
数千回の個体は意外と少ない
中古市場でよく見かけるのは「数万回」のカメラだ。
数千回程度の個体は、むしろ珍しい。
もちろんゼロではない。
購入してほとんど使われなかったカメラや、サブ機として保管されていたものが出てくることもある。
ただ、数千回という回数は中古市場ではかなり少ない部類になる。
一万回〜三万回くらいがひとつの目安
中古カメラを見ていると、比較的よく見かけるのがこのあたりの回数だ。
一万回から三万回程度。
このくらいの回数なら、カメラとしてはまだ十分余裕がある。
見た目の状態も良い個体が多く、中古としては扱いやすいラインと言える。
五万回を超える個体も普通に売られている
シャッター回数が五万回を超えてくると、少し多いという印象を持つ人もいるかもしれない。
ただ中古市場では、このくらいの回数のカメラも普通に販売されている。
カメラとして使えないわけではないからだ。
むしろ外装がきれいで、価格が少し低めの個体も多い。
シャッター回数だけを見て避けるのは、少しもったいないケースもある。
中古の一眼レフを見ていると、シャッター回数はあくまでひとつの指標に過ぎないと分かってくる。
その数字と外装の状態、価格のバランスを見ながら判断することになる。
シャッター回数の確認方法
シャッター回数を確認する方法はいくつかある。
ただ、中古カメラの購入を検討している場合、いちばん現実的なのは JPEG画像から確認する方法。
多くのカメラは、撮影した写真のデータの中に撮影情報を記録している。
この情報(EXIFデータ)を読み取ることで、シャッター回数を確認できる場合がある。
方法は至ってシンプル。
JPEG画像をアップロードすると、EXIF情報を解析してシャッター回数が表示される。
ただ、中古カメラの個人売買で
「JPEG画像を送ってもらう」というやり取りは、あまり聞いたことがない。
実際によく見かけるのは、
出品者に ショット数.comの存在を伝えて、シャッター回数を確認してもらう という方法だ。
それでも「分からない」「できない」という出品者もいる。
そうなると、今度は少し話が変わってくる。
シャッター回数の問題というより、信用の問題だ。
出品者がシャッター回数をどうしても出したくないのか。
それとも、本当にショット数.comを使えなかったのか。
そこは購入者が判断するしかない部分になる。
カメラの中古ショップではシャッター回数を教えてくれないこともある
中古カメラを探していると、もうひとつ気づくことがある。
ショップの中古カメラでは、商品にシャッター回数が書かれていないことが多い。
問い合わせても「分かりません」と言われることもある。
最初は少し不思議に思うかもしれない。
シャッター回数は中古カメラの状態を判断する目安になるはずだからだ。
ただ、ショップの中古カメラは少し事情が違う。
カメラ専門店では、シャッター回数だけでカメラの状態を判断しているわけではない。
動作チェックや外装の状態、内部のコンディションなどを確認したうえで査定が行われている。
場合によってはメンテナンスも行われている。
つまり、ショップ中古では
シャッター回数はあくまで判断材料のひとつという位置づけになる。
回数が分からなくても、
ショップの基準で状態ランクが付けられている。
そのため中古ショップでは、
シャッター回数を公開していないケースも珍しくない。
個人売買ではなく、中古ショップからの購入を考える場合は、
保証の存在も大きい。
シャッター回数が分からない場合でも、
こうした保証があることで安心して購入できるケースもある。
ミラーレスカメラではシャッター回数の意味が少し違う
ここまで一眼レフのシャッター回数について書いてきたが、ミラーレスカメラの場合は少し事情が違う。
一眼レフは基本的に、撮影のたびにシャッター幕が動く。
ミラーが跳ね上がり、シャッター幕が開いて閉じる。そのため撮影枚数とシャッター回数は、ほぼ一致する。
しかしミラーレスカメラでは、機械シャッターを使わず電子シャッターだけで撮影することもできる。
電子シャッターの場合、シャッター幕は動かない。つまり機械的なシャッター回数は増えない。
そのためミラーレスカメラでは、表示されているシャッター回数が少なくても実際にはかなり撮影されている可能性もある。
こうした事情があるため、中古ミラーレスではシャッター回数だけで状態を判断するのは少し難しい。
一眼レフほど絶対的な指標ではない、という違いがある。
まとめ:中古一眼レフではシャッター回数は重要な判断材料になる
中古の一眼レフカメラを見ていると、シャッター回数という数字が少しずつ気になってくる。
最初はただの数字に見えるかもしれないが、カメラの使われ方を想像する手がかりになる。
シャッターは機械部品で、撮影のたびに動いている。
その回数が増えるほど、部品は確実に使われていることになる。
ただし、シャッター回数だけですべてが決まるわけではない。
外装の状態や価格、カメラのクラスなど、いくつかの要素を合わせて判断する必要がある。
中古市場ではシャッター回数が分からない個体も多いし、ショップでは公開されていないこともある。
それでもシャッター回数という数字は、中古カメラを見るときの分かりやすい指標になる。
私が実際に中古品を購入した Nikon D5300 も、中古市場で人気の高い一眼レフのひとつ。
中古購入を考えている場合は、こちらの記事も参考になると思う。


