カメラの絞りと開放ってなに?|俺でもわかるカメラ入門ガイド

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カメラの世界には「絞り」と「開放」という、ちょっと不思議な言葉があります。
最初に聞いたときは「絞るって…レンズの何を絞るんだ?」「レンズっ開放っ!」くらいにしか思っていませんでした。
でもこの2つは、写真の明るさや雰囲気を決める、とても重要な存在なんです。

目次

絞りはレンズの「瞳」

絞りはレンズの中にある、光の通り道の大きさを調整する仕組みです。
人間でいうと「瞳の大きさ」にあたります。
明るいところでは瞳(絞り)が小さくなり、暗いところでは大きく開く…この動きをカメラでもやっているわけです。

レンズの中をのぞくと、金属の羽根みたいな板がパッと開いたり閉じたりしているのが見えます。
これが絞り羽根で、光の量をコントロールしています。

F値ってなんだ?

絞りの大きさは「F値(エフち)」という数字で表します。
数字が小さいほど絞りは開き、大きいほど絞りは閉じる

たとえば「F2.8」は大きく開いて光をたくさん取り込み、「F16」は小さく絞って光を少しだけ通します。
逆っぽく感じますが、これは昔の計算式に由来するので慣れるしかありません。

開放ってなに?

カメラ用語で「開放」と言ったら、そのレンズで一番絞りが開いた状態のことです。
たとえば「F1.8のレンズ」なら、F1.8が開放値。
これ以上は開かない、そのレンズの“全開”状態です。

開放のメリット

  • 明るく撮れる
    絞りを全開にすることで光をたくさん取り込めるので、暗い場所でもシャッタースピードを速くできます。
    夜景や室内撮影でブレを防げるのが大きなメリットです。
  • 背景が大きくボケる
    開放は被写界深度が浅くなるため、背景をふんわりボカして被写体を際立たせられます。
    ポートレートや物撮りでは特に効果的。

開放のデメリット

  • ピントがシビア
    被写界深度が極端に浅くなるため、少しでも前後にずれるとピントが外れます。
    特にF1.4やF1.2クラスでは、まつ毛には合っても瞳はボケる…なんてことも。
  • レンズ性能の限界が見える
    多くのレンズは開放で四隅が甘くなったり、光のにじみ(フレアやパープルフリンジ)が出やすくなります。
    「開放病」になって何でも全開で撮ると、後でがっかりする写真が増えるのは私も既に経験済みです。

絞りが写真に与える3つの影響

1. 明るさ(露出)

絞りを開くと写真は明るく、絞ると暗くなります。
シャッタースピードやISO感度とあわせて、写真の明るさを決める3大要素のひとつです。

2. ピントの合う範囲(被写界深度)

絞りを開く(F値を小さくする)と、背景がボケやすくなります。
逆に絞る(F値を大きくする)と、手前から奥までくっきり写ります。
ポートレートで背景をぼかすのも、風景写真で全体をシャープにするのも、絞りの使い方次第。

3. レンズの描写力

多くのレンズは「開放すぎても、絞りすぎても解像度が落ちる」という特性があります。
だいたいF5.6〜F8あたりが美味しい絞りと言われるのは、この理由です。

絞り優先モードって便利

カメラには「Aモード(Avモード)」という、絞りだけ自分で決められる設定があります。
これを使えば、背景ボケや全体のシャープさをコントロールしながら、カメラが明るさを自動で合わせてくれます。
初心者でも意図通りの写真を撮りやすいので、まずはこのモードで練習するのがおすすめです。

私の失敗談

ポートレート撮影をしたとき、兎にも角にも開放だろうと、F1.8で撮ったんです。オールドレンズの。
そしたら被写体の片目(奥側)だけピントが合って、もう手前側の瞳がボケるという事態に。
非常に不快な写真になりました。

まとめ

絞りはカメラのであり、開放はその瞳を全開にした状態。

この2つを理解すれば、写真の明るさ・背景のボケ・シャープさを思い通りにコントロールできます。
F値を意識しながら撮れば、写真の表現力は一気に広がりますよ。

atch-k | あっちけい
Visual Storyteller/Visual Literature
光は、言葉より静かに語る。

Nikon D500を肩に、街の呼吸を撮り歩き、
写真と言葉を一体化させた 写真詩(Visual Literature) を日々発表しています。

人の姿そのものではなく、
人がいた「余韻」や、空気に残る気配。
そこに、言葉を添えるのではなく、
言葉を写真の後ろに置く。
それが、私のVisual Literatureです。

本業は、物流業界での国際コンテナ船・輸出事務。
現場とオフィスの狭間で、
数字・書類・時間に追われながら、
「記録すること」と「伝えること」の重さを
長年、実務として見つめてきました。

その感覚は、
写真詩だけでなく、レビューやコラムにも流れ込んでいます。
体験を切り取り、構造を整え、
読み物として成立するノンフィクションへ昇華する。
事実を並べるのではなく、
判断と文脈で読ませる文章を心がけています。

長編ノンフィクション
『異世界に行けなかった俺の半生。』(全14章)は、
家庭崩壊、絶望、再起、そして静かな再生を辿った実話。
草思社文芸社大賞2025に応募し、
現在の写真詩表現の源泉を、すべて言葉として書き残しました。

写真詩と文章は、別々の活動ではありません。
どちらも、
光と静寂が立ち上がる瞬間を、記録する行為です。

atch-k | あっちけい
Visual Literature Artist
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