
結論から言うと、
資生堂のタクティクスコロンは、販売中止になっていない。
香りも、大きく変わってはいない。
昭和の時代、教室や街にあふれていた、あのグリーンでスパイシーな香り。
「もう手に入らない」「今つけたら古いんじゃないか」
そんな不安を抱えながら、実際に買い直し、使ってみた。
結果は、意外だった。
懐かしいのに、今でもちゃんと通用する。
そして、若い世代にも、ちゃんと届く香りだった。
この記事では、
タクティクスコロンの販売中止の噂の真相、
昔と今の香りの印象、
昭和・ホットロード世代にとっての意味を、
すべて実体験をもとに書いている。
タクティクス——
その名前を聞くと、心の奥に懐かしい風が吹く。
中学生の頃、あの香りが大流行した。
教室の空気まで甘く、スパイシーに染めた“青春の匂い”。
最近になって、
「販売中止らしい」と耳にした。
懐かしさに背中を押され、ボトルを一本、手に取った。
香りが変わったという噂もあった。
でも、蓋を開けた瞬間、あの頃の空気が蘇った。
一瞬で、時が巻き戻った。
——懐かしい。
なのに、今でも通用する香りだった。
タクティクスコロンをもう一度。販売中止の噂と“あの頃”の記憶
「販売中止になるらしい」
その言葉を聞いた瞬間、心がざわついた。
あの頃、誰もが持っていた”あの”小さな白いボトル。
ロッカーの奥に隠していたはずの記憶が、
不意に顔を出した気がした。
中学生の時、
タクティクスをつけているだけで少し大人になれた気がした。
匂いの意味なんて分かっていなかったけれど、
香りに“憧れ”を詰め込んでいたんだと思う。
もう手に入らないかもしれない。
そう思ったら、どうしても確かめたくなった。
あの頃と同じ香りが、
まだ瓶の中に生きているのか——。
タクティクスの香りを嗅いだ瞬間、時が巻き戻った
蓋を開けた瞬間、
空気が一瞬、静かになった。
鼻の奥に広がるグリーンの香り。
スパイスのような刺激と、甘い余韻。
まるで時間の粒子が、匂いに溶けて漂っているようだった。
当時の記憶が、ふっと蘇る。
部活の帰り道。
制服の袖に、微かに残ったタクティクスの香り。
夕焼けに照らされながら、
何かに憧れていた自分がそこにいた。
香りは懐かしいのに、古くは感じなかった。
むしろ今の時代にも通じる、知的で落ち着いた匂い。
「まだ販売されているのか」と、友人が驚いた。
そして言った。
——「お前、懐かしい香りするな」
その一言が、少し嬉しかった。
まるで、あの頃の自分に再会できたようで。
懐かしくなって、もう一度確かめたくなった人へ。
資生堂タクティクスコロンは、今も静かに流通しています。
気になる方は、在庫があるうちに一度のぞいてみてください。
中学時代の教室とタクティクス。甘く強い昭和の香水
久しぶりに付けてみて、思った。
やっぱりこの香り、少し強い。
会社に行く前、
玄関でひと吹きした瞬間に後悔した。
出勤途中の車の中が、タクティクスで満たされていく。
……これは、オフィス向きじゃないなと。
でも、思い出す。
中学時代、沢山の生徒がこの香りを纏っていた。
男子も女子も、誰もかれも、何の遠慮もなく。
放課後の教室は、
甘くスパイシーな空気でむせ返る。
窓を開けても消えない濃いタクティクスの香り。
先生が鼻をひくつかせて言った。
「お前ら!
香水は禁止だろうが!
つけてるやつは全員職員室来い!」
——瞬間、全員が笑った。
怒られているのに、楽しかった。
香りを共有することが、
仲間の証みたいに感じた。
あの頃の俺たちは、
“大人ぶる”のがかっこいいと思っていたんだ。
香りも、生き方も。
ホットロードと春山、そして息子たちへ──香りが時代を超えた瞬間
あの頃、タクティクスは、ただの香水じゃなかった。
ホットロードの春山がつけていた香り。
あの漫画の影響で、全国の中学や高校に“匂いの波”が広がった。
男も女も関係なく、
それをつけているだけで、何かの一員になれた気がした。
そして今。
久しぶりにタクティクスを付けて家にいたら、
高校生の息子たちが言った。
「それ、いい匂いじゃね?」
その一言が、なんだか嬉しかった。
昭和の残り香が、
令和の空気に馴染んでいる。
思った。
香りって、時代を超えるんだ。
“懐かしい”が、すべて“古い”とは限らない。
もし本当にこの香りが販売終了になったら、
それはひとつの時代が、静かに終わるということだ。
——そう思ったら、
もう少しだけ、この香りを楽しみたくなった。
昭和の流行は“空気”で伝わった。香りが蘇らせる記憶
昭和。
まだインターネットがなかった時代、
流行は“空気”で伝わっていた。
兄貴の髪型。
姉貴の口紅。
テレビの中で笑う芸能人の仕草。
それがそのまま、翌日の街に広がっていた。
情報じゃなく、体温で真似をしていた。
誰かの真似をしながら、いつの間にか自分の形になっていく。
タクティクスの香りを嗅いだ瞬間、
そんな記憶が一気に蘇った。
憧れも、無鉄砲さも、
全部この匂いに詰まっていたんだと思う。
よく「音楽」で記憶が蘇るというが、
「香り」も一緒だ。
言葉にしなくても、
“あの時代”を思い出させる力がある。
この白くて四角いボトルを手に取るたびに感じる。
これはただの香水じゃない。
これは俺たちの青春なんだと。
タクティクスコロンに関するよくある質問
まとめ:タクティクスは古くない。今も息づく昭和の名香
タクティクスは、
“古い香水”じゃない。
言わなければ、誰も気づかない。
むしろ、今の空気に自然に溶けていく。
強さの中に、柔らかさがある。
主張の奥に、静けさがある。
それがこの香りの、いちばんの魅力だと思う。
販売中止の噂が立っても、
このコロンはまだどこかで、そっと売られている。
あの頃の香りが、
形を変えながら、今も息をしている。
ボトルを手に取り、
少しだけ手に落としてみる。
スーツの袖に、懐かしい風が宿る。
心のどこかが、静かに若返っていく。
——タクティクス。
それは、昭和で育った俺たちの証であり、
令和に残る、最後の“匂いの記憶”なのかもしれない。
あの頃の匂いを、もう一度手元に残したいなら。
タクティクスコロンは、今も変わらずそこにあります。
記憶と一緒に、静かに確かめてみてもいいかもしれません。

